ごあいさつ

 本日は、HPAR2022(広島市ピースアートプログラム アート・ルネッサンス2022)をご覧くださり、誠にありがとうございます。

 多くの方に支えていただき、今回で21回目の開催となりました。2022年2月、新型コロナウイルス感染症は未だ収束に至らず、外出や人と人との交流など、日常の様々な場面で制約の続く状況です。昨年は、表現活動の発表の場をなんとか継続して作りたいという思いから、審査を行わず応募していただいた全ての作品をオンラインで公開しました。初めてのことで試行錯誤する中にも、新しい学びや発見が多くありました。これまで会場に足を運ぶことが難しかった遠方の方々にも本展をご覧いただけたこと。日頃外出の機会がほとんどなくなってしまった、施設に所属するアーティスト同士が、オンラインの作品解説などを通して交流できたこと、またその交流を多くの方と共有できたことなどです。今回展では、そうした利点を活かしながら、2年ぶりとなる会場展示と、オンライン展示を並行して行います。

 今回展には、広島県内を中心に全国各地から、391点のご応募をいただきました。審査についても工夫をしながら実施し、その中で入選となった125点が会場に並びます。昨年は会場展示の機会がなかったため、今回展には昨年と同じ作品の応募も可としました。2年分の思いを込めて同じ作品をご応募いただき、晴れて入選となった作品もあります。さらに、オンラインでは選外の作品も含め、全ての応募作品をご覧いただくことができます。数多くの作品を前に、コロナ禍にあってもアーティストのみなさんがいきいきと表現活動を続けてこられたこと、アートサポーターの方々が、そんな彼らの日々に寄り添い、表現を大切に支えてこられたことを感じています。会場にも、オンラインにも、そんな創作の楽しさに満ちた作品がたくさんあります。本日作品展をご覧のみなさまの心に響くのはどんな作品でしょうか。ぜひごゆっくり、ご覧いただけたら幸いです。

 最後になりましたが、私たちの思いに共感し、継続的に作品展ご協賛くださる企業様、広報にご協力いただいた施設や店舗等の方々、その他HPAR2022の開催に関わってくださった全てのみなさまに感謝いたします。

主催団体:認定NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん



追記

 感染拡大の第6波により、当初2月12日から開催予定だった会場展示は、中止せざるを得ない状況でした。しかし、みなさんの作品を展示できる機会を少しでもつくりたいと、3月に延期して会場展示を行うことにしました。広島市まちづくり市民交流プラザ様には会場の調整など多大なご協力をいただきました。さらにアーティスト、アートサポーターの方々にも、たびたび変更のお知らせや対応のお願いをすることになりましたが、その都度快くご協力いただきました。先行きが不透明な状況の中でも、このような多くの方々の思いや協働が、主催者を会場展の実現へと奮い立たせてくださいました。改めまして心より御礼申し上げます。